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【オシアノス沈没】瞬間!ギタリストのモスヒルズと船長はどんな人?

      2016/05/10


浮き輪歴史上たくさんの海洋事故がありましたが、1991年8月に起きたオシアノス号の沈没事故は、事故発生時のアブラナス船長や乗組員の行動と、船内での演奏の為に乗り合わせていたギタリストのモスヒルズの行動が大きな話題になった事故です。

今回はオシアノス沈没事故の詳細と、アブラナス船長やモスヒルズについて調べてみました。

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豪華客船オシアノスとは

フランスのボルドーにあるForges Chantiers de la Girondeという造船会社で建造されています。

全長150m、全幅20mもある大型の客船で、定員は550名となっています。

(ちなみにタイタニックは、全長269.1m、全幅28.2mで、定員は889名)

 

1952年7月にフランスで進水し、何度か船の名前が変わった後に、1976年にオシアノスという名前でギリシャで登録されたそうです。

事故が起きたのが1991年ですから、進水してから15年経過していたという事です。

15年というのが古すぎてどうしようもないとは思いませんが、それはあくまでメンテナンスがしっかりできていたらの話しですよね。

私は島育ちで子供の頃からフェリーによく乗っていたのですが、大人になっても沈没せずに普通に運行していましたからね。

沈没事故が起きてしまった原因は?

結論から言えば沈没が起きた原因は、十分なメンテナンスができていなかった事です。

 

運行当日は海が荒れていて、船体はかなり揺れていたようです。

そして大波を受けた時に、船底の破損部分からエンジンルームに浸水して、そこから発電機室にまで海水が入ってしまったのです。

発電機室に入った海水は、電気回路をショートさせて爆発を起こしてしまいます。

そして、発電機室と汚水タンクとの間にある防水隔壁には運行前から10cmの穴が開いたままだった為、その穴から汚水タンクに流れ込み、下水道管を逆流して他の区画にも流入したという事です。

さらに、本来下水道管に取り付けていなければならない逆止弁(逆流防止の為の弁)も、故障によって取り外されたままになっていました。

せめて逆止弁がちゃんと取り付けられていたら、他の区画にまで浸水しなかったはずなので、沈没する事は無かったと思います。

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事故発生時に船長と乗組員の取った行動とは

救命ボート爆発と停電があったのですが船内放送はされず、自らが助かる事しか考えていなかったようです。

私は小型の船舶免許を持っていますが、小型船舶であっても船長は乗船者の安全を第一に考えて行動する事を何度も教わりました。

日本と外国では多少違いがあるのかもしれませんが、法的に緊急避難というものがあります。

自らの身に起きた緊急的な危険から非難することで発生してしまった被害は、免除されるというものです。

しかし、義務ある者の率先非難は緊急避難としては認められない事になっています。

ここで言う船長や乗組員は、乗船者を守るという義務ある者ですので、緊急的な非難行為とはいえ、決して真っ先に逃げてはいけないんです。

それは多分外国でも同じではないかと思います。

 

しかも乗組員は、被害の拡大を防ぐ為の水密区画を閉鎖せず、さらに舷窓(船体についている丸い窓)も締めずに逃げ出した為に、船が傾いてからは舷窓からも海水が入ってくる事になったのです。

そして、救命ボートの設置場所や操作方法を知っている乗組員は、乗客を残したまま逃げてしまったそうです。

 

取り残された乗客の一部は残った救命ボートで脱出しましたが、海が荒れていた事や船が傾いていた事などから、脱出できないままでした。

船内での演奏の為に乗り合わせていたギタリストのモスヒルズは、試行錯誤しながらも無線機を使って、なんとか救助を要請する事ができたそうです。

翌日ヘリコプターが救助に現れたのですが、そこで乗客を押しのけながら現れたのがアブラナス船長です。

あろう事か、我先に逃げようとしたのです。

あぁ、なんという事でしょう・・・

そりゃあ、アブラナス船長も怖かったでしょうし、愛する人や守るべき家族がいたのかも知れません。

ですが、これは無い。

船長ならば、パニックが起きないように乗客を落ち着かせなければならないし、弱者である子供や女性、お年寄りを順序よく非難させなければなりません。

そして乗客全員が非難した事を確認してから、自分も非難するべきでした。

 

その後、オシアノスは沈没してしまうのですが、モスヒルズの勇気ある行動によって、これだけの事故にも関わらず奇跡的に全員救出されたのです。

 

オシアノスの沈没と救出映像はコチラ↓

沈没事故後は・・・

当然アブラナス船長や乗組員の行動は批判される事になりました。

しかも、その批判に対するアブラナス船長の言い訳がまた悲しくなります。

「あくまで事故の詳細を報告するためヘリコプターに乗った。そのあと戻るつもりだった」

とか

「きちんと避難命令を出した。その後どうしようが自由なはずだ。船に残った客は自分の意志で避難せずに残ったのだ」

とかコメントしてしまうもんだから、さらにバッシングを受けてしまう事になったのです。

もちろん船には戻っていませんし、後の乗客のコメントから実際には非難命令は出ていないと思われます。
そして他にも海洋事故が続いていた、オシアノスを所有するエピロキティライン社は、事故後倒産してしまいます。

 

多くの人は自分の命が危なくなった時にはこんなもんなんでしょうか?

私は体験した事がないので分かりませんが、アブラナス船長の取った行動や言動は、なんだかとても悲しくなりますね。

 

それに比べてモスヒルズの勇気と行動力、冷静さは素晴らしいですね。

もしも、モスヒルズが乗り合わせていなかったら多くの犠牲者が出ていたのではないでしょうか?

最後に

ヘリコプター救助このような時あなたはどのような行動がとれるでしょうか?

誰しも自分の身に危険が及ぶと、恐怖で逃げ出したくなると思います。

もし自分が死んでしまったら、愛する人や守るべき家族も悲しませてしまうでしょう。

危険から逃げ出すというのは生物が持っている本能なので、自らの身に危険が及べばライオンであれ、サルであれ、どんな動物でも絶対に逃げると思います。

 

でも・・・

 

自らの危険をかえりみずに、助けるという行動を取れるのが唯一人間だけなのではないでしょうか?

 

果たして自分に出来るだろうか?

 

いざとなったら人を押しのけて逃げてしまわないだろうか?

 

そんな事をいろいろと考えさせられる沈没事故だったと思います。

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