鳥インフルエンザってインコもなるの?カラスは?そして症状は?
2016/12/08
鳥インフルエンザのニュースが出るたびに、「家でインコを飼っているけど大丈夫なんだろうか?」とか、「学校のアヒルは触って大丈夫かな?」「スーパーの鶏肉って?」といろんな事が気になりますよね。特に小さなお子さんがいる家庭では、鳥インフルエンザのニュースには過敏に反応するのではないでしょうか?
今回は鳥インフルエンザに関する基本的な事や、いろいろな疑問を調べてみました。
目次
鳥インフルエンザって何? インフルエンザとの違いは?
そもそもこれが良く分かっていない人が多いのではないでしょうか?
鳥インフルエンザとか、新型インフルエンザとかいろいろありますが、全部インフルエンザウイルスが原因になります。
そしてインフルエンザウイルスには3つの型があるんですよね。その3つの型を簡単に説明すると
- A型・・・人や動物(鳥や豚など)に感染するインフルエンザウイルス
- B型、C型・・・人だけに感染するインフルエンザウイルス
普段インフルエンザになったといって、高熱や咳なのど症状が出るのが、A型・B型のインフルエンザですね。
C型のインフルエンザもありますが、これは鼻風邪のようなごく軽い症状しか出ないし、一度かかると免疫ができてしまうので、気づかない人も多いみたいです。
で、鳥インフルエンザとインフルエンザの違いですが(良く聞く新型インフルエンザも)
- 鳥インフルエンザ・・・一般に鳥類が感染するインフルエンザ(A型の一種)
- インフルエンザ・・・例年冬になると流行するA型・B型のインフルエンザ
- 新型インフルエンザ・・・抗原性が今までと大きく違うインフルエンザ(大流行しやすい)
調べてみると難しく書かれていて分かりにくいのですが、ものすごく簡単に説明するとこうなります。
え?何?
だから鳥インフルエンザって、鳥がインフルエンザになってるんでしょ? みたいな感じですか?
まぁ、そんなとこです。
鳥インフルエンザは人に感染するのか
一番気になるのはコレですよね。
人にうつるのかどうか。
過去に人に感染して大きなニュースになった例として、H5N1型(亜型)や2013年に中国で発生したH7N9型などがあります。
いずれも海外の感染例で、今のところ日本国内で鳥インフルエンザが人に感染したという例はありません。
とはいえ気になる事もたくさんありますよね。
スーパーの鶏肉(特に外国産)って食べても大丈夫?
WHO(世界保健機関)の見解では、鶏肉や卵を食べて鳥インフルエンザに感染する事はないとの事です。それでも用心深い人は、加熱調理してから食べれば安心でしょう。
まぁ、WHOが食べても大丈夫って言ってるんですから、そこまで気にする事もないのですが。
海外での人への感染経路ですが、鳥インフルエンザに感染している鳥との接触(排泄物を触ったり、死骸を触ったり)が原因だそうです。
つまり、感染している鳥を仮に食べたとしても、加熱調理していれば大丈夫との見解です。(絶対食べる人はいないでしょうが)
ペットでインコなどの鳥類を飼っているけど大丈夫なんだろうか?
これ結構気になる人多いんじゃないでしょうか?
私は鳥類は飼っていませんが、鳥インフルエンザのニュースが頻繁にテレビに出だすと、外を飛んでいるカラスや鳩なんかが気になっていましたから。
調べてみた結果、室内で飼っている鳥類に関しては、全く感染している恐れはありません。一時期ニュースで頻繁に取り上げられていた時に、ペットで飼っている鳥を外に逃がして(捨てて)しまう人がたくさんいたそうです。正しい知識を持っていれば何も恐れる事はないのです。
犬でも猫でも亀でもそうですが、ペットとして飼い始めたら責任を持って、最後まで飼って欲しいものです。それでも、どうしても鳥インフルエンザが気になる人は、保健所に相談してみたらいいですよ。
屋外に飛んでいる鳥類は、正直言って絶対大丈夫とは言い切れません。
今のところ可能性は非常に薄いですが、それでも0%ではないですね。
近くを飛ぶ鳥や学校で飼育しているアヒルを必要以上に避ける事は全くありませんが、死骸を触ったり、フンを触ってしまう事での感染が報告されている以上は、そういった行為は避けた方がいいでしょうね。
もし触る事があれば、必ず石鹸で手を洗うようにすれば大丈夫です。
感染してしまった時の症状は?
普段の生活の中で鳥インフルエンザに感染する事はあまり考えられないのですが、それでも海外では人に感染しているので、やっぱり用心するにこした事はありません。
大量に鳥インフルエンザウイルスを吸ってしまうと、細末気管支といえわれる部分とインフルエンザウイルスが結合して、感染する事があるそうです。
発症したときの症状は、潜伏期間が3~7日程度あった後に発熱や呼吸器症状、全身のだるさなどが出るそうです。このあたりは通常のインフルエンザとほぼ同じですね。H7型といわれるウイルスでは結膜炎も起こるそうです。
この鳥インフルエンザウイルスは、感染すると最悪死に至るケースも多くあります。
2015年11月までにWHOに報告された死者数は
- アフリカ 2人
- 中東 127人
- アジア 323人
- 北米 1人
となっています。
アジア多いじゃないですか!
まとめ
冬になると必ずと言っていいほど、インフルエンザ関連のニュースが話題になります。
あなたが飼っているインコが完全に室内飼いなら、100%安全ですので安心してください。
根拠のない噂や予測に振り回されて大事なペットを手放してしまうことのないようにしましょうね。
鳥インフルエンザについて、さらに詳しく知りたい方の為に
政府インターネットテレビ 鳥インフルエンザって何?その対策と注意点
を用意しました。
わかり易い動画がアップされていますので、気になる方はご覧になってみてはどうでしょう。
では。